北アルプス

【白馬岳②】テント泊縦走 紅葉の白馬大池へ、まさかの山荘泊と栂池下山

おいじ@登山

白馬岳テント泊縦走(2022年10月3日〜5日)の後編です。前編では、猿倉から秋の大雪渓を登り、村営白馬岳頂上宿舎のテント場で強風の夜を過ごすまでをお届けしました。

📋 結論からひとこと

小蓮華山の大パノラマ稜線と、紅葉の白馬大池は一生モノの絶景でした。
そして体力切れでテント泊を断念…。無理をしない計画変更の大切さも学んだ2日間です。

後編は2日目と3日目。白馬岳山頂から紅葉の稜線を白馬大池へ。そして急きょの計画変更もあった下山までを書いていきます。

2日目の朝、ご来光とまさかのオコジョ

2日目の朝は、ご来光からスタート。朝焼けに染まる白馬岳と白馬山荘が本当にきれいでした。

朝焼けに染まる白馬岳への稜線と白馬山荘
朝焼けに染まる白馬岳と白馬山荘

そして実はこの朝、オコジョを発見したんです!ただ、あたりがまだ薄暗かったのと、あまりの素早さに私の目もカメラもまったく追いつかず…。写真はありません。信じてください。

妻は初めてのオコジョに大興奮。写真は撮れなくても、これだけで来た甲斐があったと言っておりました。

この日は白馬大池山荘までのゆっくり行程。8時半ごろ、のんびりテント場を出発しました。

日本最大の山小屋・白馬山荘と、ガスの山頂

まずはガス気味の中、白馬山荘に立ち寄って最終準備。ここは収容人数約800人と、日本最大の山小屋と言われています。しかも1906年創設で、営業小屋としては日本最古とも。その小屋を開いた松沢貞逸さんのレリーフもあります。

白馬山荘を開いた松沢貞逸のレリーフ
白馬岳開山の祖・松沢貞逸さんのレリーフ
ガス越しに見下ろす村営白馬岳頂上宿舎
ガスの中に村営頂上宿舎が見えました

中にはレストランまであって、山の上とは思えない充実ぶり。いつかここにも泊まってみたいねえ、と夫婦で話しました。

そして白馬岳山頂、2,932mに到着!…なのですが、あいにくのガスと強めの風。楽しみにしていた山頂からの大展望はお預けでした。こういう日もあるのが山ですね。

白馬岳山頂の標柱の横で写真を撮る登山者
白馬岳山頂2,932m。あいにくのガスでした

360度の大パノラマ!小蓮華山への稜線歩き

山頂から三国境(さんごくざかい)方面へ下り始めると、ありがたいことに視界が開けてきました。少し曇り気味で風も強めでしたが、ここからの稜線歩きは最高のひとことです。

白馬岳から三国境へ下る稜線で休む登山者
三国境へ下る稜線。少しずつ視界が開けてきました

遮るものが何もない、360度の大パノラマ。右手には雪倉岳や朝日岳、その向こうにはうっすら日本海まで見えました。

稜線から望む雪倉岳・朝日岳方面の山並み
雪倉岳・朝日岳方面の大パノラマ
白い砂礫の稜線を下る登山者の列
白い砂礫の稜線をたどって白馬大池方面へ

三国境からは白馬大池方面へ。振り返れば杓子岳と白馬鑓ヶ岳の堂々とした姿。

三国境の分岐に立つ木の道標
三国境の道標。ここから白馬大池方面へ
杓子岳と白馬鑓ヶ岳を背に稜線を歩く登山者
杓子岳・白馬鑓ヶ岳を背に稜線歩き

やがて小蓮華山(これんげさん・2,766m)に到着。山頂には鉄の剣が立っています。このあたりの稜線は、NHKドラマ「坂の上の雲」のオープニング映像に使われたと言われている眺めの名所です。

小蓮華山山頂に立つ鉄剣
小蓮華山の鉄剣。

斜面の紅葉も素晴らしくて、何度も足が止まります。

紅葉に染まる斜面と遠くに見える白馬大池
紅葉の斜面の先に白馬大池が見えてきました

紅葉に染まる白馬大池が見えてきた

山荘が近づくにつれ、眼下に大きな池が目に入ってきました。白馬大池です。青い湖面のまわりが紅葉で赤や黄色に染まって、とても山の上とは思えない光景でした。

稜線から見下ろす青い白馬大池
眼下に広がる白馬大池。とても山の上とは思えません

白馬大池は標高約2,380mにある火山性の湖。白馬乗鞍岳の溶岩にせき止められてできたと言われていて、北アルプスでは2番目に大きな湖なんだそうです。

白馬大池を見下ろしながら下る登山者
青い湖面を眺めながら下っていきます

初めての北アルプスで唐松岳に行ったときに見た「八方池」も素晴らしかったですが、こちらはスケールが違いました。振り返れば、自分たちが歩いてきた稜線がずっと見えていて、なんとも感慨深い。

小蓮華山から続く稜線を振り返った眺め
振り返れば、歩いてきた小蓮華山の稜線

急きょ、テント泊から山荘泊へ変更

白馬大池山荘に到着。今夜はここのテント場に張る予定でした。

草紅葉の斜面を白馬大池山荘へ下る登山者
草紅葉の中を白馬大池山荘へ

ところが、今晩は天気が崩れて風も強くなりそうとのこと。山荘にお願いしたところ、急きょ山荘泊に切り替えていただけました。

正直に言うと、このとき足の痛みもあり、体力もかなり消耗していて、テントを張る気力が残っていませんでした。なので本当に助かりました。山小屋のありがたさを痛感です。

こうなってしまったのも、準備不足と言わざるを得ません。連日の行程に耐える体力づくりも含めて、へっぽこ夫婦の宿題がまた増えました。

💪 へっぽこ夫婦の学び②

計画は大事、でも状況に合わせて変える勇気はもっと大事。天気・体力と相談して、無理せず山荘泊に切り替えたのは正解でした。

白馬大池山荘の赤い屋根と青い湖面
白馬大池山荘と青い湖面

チェックイン後は、山荘のまわりをのんびり散策。夕方の光に湖面がキラキラ輝いて、紅葉のナナカマドとの組み合わせが見事でした。

白馬大池の湖畔を歩く登山者
湖畔をのんびり散策
夕方の光に輝く白馬大池と紅葉
夕方の光にきらめく湖面と紅葉のナナカマド

3日目は雨の中、慎重に下山

3日目の朝。外は真っ白、やや雨模様です。昨夜のうちに山荘泊へ切り替えて大正解でした。

ガスに包まれた朝の白馬大池
3日目の朝はガスの中。山荘泊にして正解でした

レインウェアを着込んで、7時ごろ山荘を出発。まずは白馬乗鞍岳(2,469m)へ。山頂の大ケルンが、ガスの中では本当に心強い目印です。

白馬乗鞍岳山頂の大ケルン
白馬乗鞍岳の大ケルン。ガスの中の心強い目印です

ここからの下りは大きな岩がゴロゴロした岩場が多く、雨で滑りやすい状況でした。テント泊装備で軽快さもないので、一歩ずつ慎重に下ります。時間には余裕がありますので、焦らずゆっくり。

雨に濡れた大岩の下りを歩く登山者
大きな岩がゴロゴロの下り。雨で滑りやすく慎重に

⚠️ 雨の日の岩場は要注意

白馬乗鞍岳から天狗原への下りは大きな岩の連続です。濡れると滑りやすいので、雨の日は時間に余裕を持って、一歩ずつ確実に。

天狗原から栂池自然園へ、ごほうびのランチ

岩場を下りきると天狗原(てんぐっぱら)へ。草紅葉の湿原に木道がのびる、静かで美しい場所でした。ガスがかえって幻想的です。

天狗原の湿原に延びる木道
草紅葉の天狗原。木道が延びています

木道と樹林帯を抜けて、栂池自然園ビジターセンターに到着。このあたりは標高約1,900mに広がる日本有数の高層湿原と言われていて、観光で訪れる方も多いエリアです。

ここまで来ればゴールしたも同然。栂池山荘でお待ちかねのランチです。かなりお腹が空いていたので、ガッツリいただきました。下山メシ、最高。

栂池山荘の建物
栂池山荘に到着。お待ちかねのランチです

栂池パノラマウェイで空中散歩、タクシーで猿倉へ

自然園駅(標高1,829m)からは、ロープウェイとゴンドラリフト「イヴ」を乗り継いで下ります。この「栂池パノラマウェイ」、全長5,320mの空中散歩と言われています。窓の外は真っ白でしたが、乗っているだけで下りられる文明の利器のありがたさよ。

栂池ロープウェイ自然園駅の駅舎
栂池パノラマウェイの自然園駅

駅には白馬連峰の立体模型がありました。3日間かけて歩いたルートを指でなぞって、「よくこんなに歩いたねえ」とふたりでニヤニヤ。

白馬連峰の立体模型
白馬連峰の立体模型で3日間のルートをおさらい
栂池ロープウェイに乗り込む登山者
自然園駅からロープウェイに乗り込みます

栂池高原駅に無事ゴール!ここからタクシーで猿倉駐車場の車まで戻りました。

栂池高原駅の駅舎
栂池高原駅にゴール!

🕐 2〜3日目のタイムライン

【2日目】8:30ごろ テント場を出発

ご来光とオコジョでスタート。白馬山荘へ

【2日目】白馬岳山頂〜小蓮華山の稜線歩き

ガスのち視界が開けて360度の大パノラマ

【2日目】午後 白馬大池山荘に到着

天気と体力を考えて山荘泊に変更

【3日目】7:00ごろ 雨の中を下山開始

白馬乗鞍岳〜天狗原の岩場を慎重に

【3日目】栂池高原駅にゴール

栂池山荘でランチ後、パノラマウェイで下山

まとめ:反省も学びも詰まった、忘れられない3日間

🏔️ 白馬岳縦走のまとめ

ご来光にオコジョ、小蓮華山の大パノラマ、紅葉の白馬大池。景色は文句なしの最高でした。一方で、行動食の失敗、体力切れでの計画変更と、へっぽこぶりも存分に発揮した3日間。それでも、無理せず山荘泊に切り替えたのは正解だったと思っています。

次は夏のお花畑の時期に、また白馬岳を訪れたいと思います。それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。皆さんもぜひ、安全第一で山を楽しんでください。

管理人
管理人
駆け出しブロガー
はじめまして、「おいじ」です。
40代になってから、夫婦でのんびり登山を始めました。体力に自信があるわけではありませんが、「まだ見ぬ景色に出会いたい」という気持ちで、マイペースに山を楽しんでいます。
最近はカメラにも挑戦中の初心者です。
このブログでは、アラフィフの無理しない登山や装備、夫婦登山のあれこれを、同じ目線でゆるっと綴っています。
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