北アルプス

【白馬岳①】テント泊縦走 猿倉から秋の大雪渓を登って村営頂上宿舎へ

おいじ@登山
雲がわき上がる杓子岳と白馬鑓ヶ岳の稜線
雲がわき上がる杓子岳と白馬鑓ヶ岳。ダイナミックな眺めです

今回はずっと憧れだった北アルプスの名峰、白馬岳(しろうまだけ)に登ってきました。2022年10月3日から5日までの2泊3日。私たちにとって4回目のテント泊登山です。

📋 結論からひとこと

秋の白馬岳は、大雪渓・雲海・紅葉と絶景の連続でした。
ただし急登×テント泊装備はやっぱりハード。行動食の失敗など、へっぽこな反省も正直に書きます。

結果から言うと、ご褒美の景色あり、反省ありの、忘れられない山行になりました。

前編となる今回は1日目。猿倉登山口から白馬大雪渓を登り、村営白馬岳頂上宿舎までの様子をお届けします。

白馬岳ってどんな山?

白馬岳は標高2,932m。長野県と富山県の県境にそびえる、北アルプス後立山連峰の主峰です。もちろん日本百名山のひとつ。

なんといっても有名なのが「白馬大雪渓」。針ノ木雪渓・剱沢雪渓とともに日本三大雪渓に数えられ、全長約3.5km・標高差約600mと、日本最大規模の雪渓と言われています。夏には多くの登山者が雪の上を登る、白馬岳のシンボル的存在です。

高山植物の宝庫としても知られていて、夏はお花畑がすばらしいそうです。私たちが登った10月上旬は、お花の代わりに紅葉が出迎えてくれる季節でした。

今回のルート(2泊3日の縦走プラン)

📊 今回の山行データ

項目データ
山名白馬岳(標高2,932m・日本百名山)
日程2022年10月3日〜5日(2泊3日)
ルート猿倉〜大雪渓〜白馬岳〜白馬大池〜栂池(縦走)
スタイルテント泊(2泊目は山荘泊に変更)
天気1日目晴れ/2日目ガスのち曇り/3日目雨

1日目は猿倉から大雪渓を登って村営白馬岳頂上宿舎へ。2日目は白馬岳山頂を越えて白馬大池山荘へ。3日目に白馬乗鞍岳・天狗原を経て栂池へ下山する計画です。

登り口と下り口が違う縦走コースなので、下山後は栂池高原駅からタクシーで猿倉駐車場まで戻ります。白馬岳の魅力をぜんぶ味わえる王道ルートと言われています。

猿倉登山口からスタート

朝、猿倉の駐車場に車をとめて、赤い屋根がかわいい猿倉荘へ。ここで最終準備を済ませ、7時40分ごろに出発しました。

猿倉駐車場に停めた車と白馬の山並み
朝の猿倉駐車場からスタート
赤い屋根の山小屋・猿倉荘
赤い屋根がかわいい猿倉荘

登山口の道標には「白馬大雪渓まで約1時間」の文字。まずはそこを目指します。

白馬岳登山口の道標。
白馬岳登山口の道標。ここから大雪渓を目指します

歩き始めはゆるやかな樹林帯と林道。テント泊装備のザックはずっしり重いですが、まだ足取りは軽やかです(この時までは)。

緑の樹林帯の登山道を歩くテント泊装備の登山者
まずはゆるやかな樹林帯歩きから

林道に出ると、正面に白馬の山並みが現れました。青空に稜線がくっきり浮かんで、テンションが上がります。

林道から見えた白馬の山並みと青空
林道の先に白馬の山並みが見えてきました

白馬尻で小休憩、いよいよ大雪渓へ

沢にかかる木橋を渡り、歩くこと約1時間で白馬尻小屋に到着。「おつかれさん!ようこそ大雪渓へ」と書かれた大きな岩が出迎えてくれました。

沢にかかる木橋を渡る登山者
沢にかかる木橋を渡って白馬尻へ
白馬尻の「おつかれさん!ようこそ大雪渓へ」と書かれた岩
「ようこそ大雪渓へ」の岩がお出迎え

小屋はすでに営業を終えていましたが、小休憩とトイレだけお借りして再出発。ちなみに白馬尻小屋は雪崩を避けるため、毎年秋に解体して春に建て直されると言われています。すごい世界ですよね。

ざれた道をしばらく進むと、いよいよ大雪渓に到着です。「スリップ注意」のケルンには「白馬山頂まで4km」とあります。たった4km、されど4km。ここから一気に高度を上げていきます。

「スリップ注意」と書かれた大雪渓入口のケルン
「スリップ注意」のケルン。白馬山頂まで4km

秋の大雪渓を登る

10月の大雪渓は、夏に比べるとだいぶ小さくなっていました。雪の上を歩く区間と、雪渓脇の岩場を歩く区間が混ざる感じです。

秋の白馬大雪渓の末端部を歩く登山者
秋の大雪渓末端。雪はだいぶ小さくなっていました

雪の上には踏み跡がしっかり残っていて、キックステップをきかせて歩けばチェーンスパイクは不要でした。

⚠️ 秋の大雪渓の注意点

雪の量や状態は時期・年によって大きく変わります。装備(チェーンスパイク等)は必ず直近の登山道情報で判断してください。営業小屋やトイレの状況も事前確認がおすすめです。

雪渓脇の岩場を登る登山者
雪渓脇の岩場を慎重に進みます
白馬大雪渓の残雪の上を登る登山者
踏み跡をたどって残雪の上を登ります

そしてここからが本番。急登に次ぐ急登です。テント泊装備の重さもあって、なかなか前に進みません。

大きなザックを背負って急登を登る登山者
急登の連続。テント泊装備が肩に食い込みます

さらにへっぽこな告白をすると、この日の行動食はチョコレートなどのお菓子ばっかり。ろくにエネルギー補給ができておらず、夫婦そろってガス欠気味でした。行動食、大事です。本当に。

秋道の岩場をよじ登る登山者
雪渓が終わっても岩場の登りが続きます
岩場に架かる木の桟橋を渡る登山者
木の桟橋を渡って高度を上げていきます

葱平の急登を越えて、最後の階段へ

葱平上部から見下ろす雲海の谷
雲の上まで来ました。しんどさが少し報われる瞬間です

大雪渓上部の葱平(ねぶかっぴら)あたりまで来ると、雲がわき上がる谷を上から見下ろす、なんとも贅沢な景色になってきました。

ライチョウが特別天然記念物であることを伝える白馬山国有林の看板
ライチョウも特別天然記念物。このあたりが生息地です

標高2,500mを超えると、看板が。このあたりは雷鳥の生息地なんだそうです。残念ながら今回は会えませんでした。

そして最後の急登の階段。もう足が上がらない…と思ったころ、ようやく前方に建物の屋根が見えてきました。

頂上宿舎手前の木段を登る登山者
最後の木段。もう足が上がりません…
岩場の上に見えてきた村営白馬岳頂上宿舎
前方に頂上宿舎の屋根が見えてきました!

15時前、村営白馬岳頂上宿舎に到着

猿倉から約7時間。15時前に村営白馬岳頂上宿舎に到着しました。夫婦そろって「やっとついた😫」と声が出ました。

見上げた村営白馬岳頂上宿舎の建物
猿倉から約7時間、村営白馬岳頂上宿舎に到着

🕐 1日目のタイムライン

7:40ごろ 猿倉荘を出発

晴れ。テント泊装備でスタート

約1時間で白馬尻小屋

営業終了中。小休憩とトイレのみ

昼ごろ 大雪渓〜葱平の急登に苦戦

行動食がお菓子ばかりでガス欠気味…

15:00前 村営白馬岳頂上宿舎に到着

テント場受付。今夜はここで一泊

テント場の受付を済ませて、お待ちかねのランチ!…のはずが、時間的に提供していただけるメニューは「素うどん」ぐらいしかありませんでした。下調べ不足と、到着に時間がかかりすぎたのが敗因です。とほほ。

でも、疲れた体に温かい素うどんが染みわたったのも事実。山のうどんはごちそうです。

頂上宿舎でいただいた素うどん
疲れた体に染みわたる素うどん
頂上宿舎の前でザックを下ろす登山者
宿舎前でザックを下ろしてひと休み

とにかく疲れ果ててしまったので、早々にテントを張って明日に備えます。目の前には杓子岳と白馬鑓ヶ岳。

頂上宿舎のテント場に並ぶ色とりどりのテント
カラフルなテントが並ぶテント場
テント場から見た杓子岳と白馬鑓ヶ岳
テント場の目の前にそびえる杓子岳と白馬鑓ヶ岳

夕方には雲間から光が差し込む幻想的な景色も見られました。

夕方の雲間から光が差し込む山並み
夕暮れどき、雲間から光のカーテンが下りてきました

強風の夜、テントの張り方で差が出た

ところがこの晩、テント場はかなりの強風に見舞われました。周りのテントの方々は飛ばされそうになって大慌て。

私たちはしっかりペグを打ち、周りの石も使って対策していたので大丈夫でした。モンベルのテントがしっかりしている、というのもあると思います。設営をサボらなくて本当によかった…。

💪 へっぽこ夫婦の学び①

稜線上のテント場は風が急変します。ペグ+石での固定は「面倒でも毎回しっかり」が正解でした。行動食はお菓子だけでなく、しっかりエネルギーになるものを。

まとめ:反省も多かった1日目

🏔️ 前編のまとめ

秋の大雪渓、雲海、稜線の大展望と見どころ盛りだくさんの1日目。一方で、行動食の失敗や時間の読みの甘さと、反省も多い一日でした。へっぽこ夫婦、まだまだ修行が足りません。

後編は2日目・3日目。ご来光とまさかのオコジョ、紅葉に染まる白馬大池、そして急きょ変更した宿泊プランのお話です。ぜひご覧ください。

それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。

管理人
管理人
駆け出しブロガー
はじめまして、「おいじ」です。
40代になってから、夫婦でのんびり登山を始めました。体力に自信があるわけではありませんが、「まだ見ぬ景色に出会いたい」という気持ちで、マイペースに山を楽しんでいます。
最近はカメラにも挑戦中の初心者です。
このブログでは、アラフィフの無理しない登山や装備、夫婦登山のあれこれを、同じ目線でゆるっと綴っています。
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