北アルプス

【奥穂高岳①】紅葉ピークの涸沢カールへ!まさかのシャリバテでヘロヘロテント泊

おいじ@登山
紅葉に染まる涸沢カールと色とりどりのテント
紅葉ピークの涸沢カール。この景色に会いに行ってきました

今回は2021年10月に挑戦した、奥穂高岳2泊3日テント泊登山の記録です。1日目は上高地から、憧れの涸沢カールを目指します。

紅葉が見頃のタイミングを狙って計画した山行でしたが、初日からまさかの落とし穴が待っていました…。

📋 結論からひとこと

紅葉ピークの涸沢カールは、想像をはるかに超える絶景でした。
ただしテント泊装備を甘く見て、まさかのシャリバテでヘロヘロに。行動食はこまめに食べましょう…!

奥穂高岳と涸沢カールってどんなところ?

奥穂高岳(おくほたかだけ)は、北アルプス南部の長野県と岐阜県の県境にそびえる標高3,190mの山です。富士山、北岳に次ぐ日本第3位の高峰で、日本百名山「穂高岳」の主峰でもあります。

その東側、標高約2,300mに広がるのが涸沢カールです。氷河が削ってできたお椀型の地形で、日本屈指の紅葉の名所と言われています。

紅葉の涸沢カールを見上げる。中腹に涸沢ヒュッテが建つ
氷河が削ったお椀型の地形に、紅葉が広がります

見頃は例年9月末から10月上旬。2021年は色づきが例年より早めだったようで、私たちが訪れた10月4日はまさにピークのタイミングでした。

涸沢へのアクセスは上高地から

涸沢に直接入れる登山口はなく、起点は上高地になります。上高地はマイカー規制のため、岐阜県側のあかんだな駐車場か、長野県側の沢渡駐車場に車を停めて、バスやタクシーに乗り換えるのが定番です。

上高地から涸沢までは片道約16km。横尾までは平坦な道が続き、本格的な登りは本谷橋からです。コースタイムは6時間前後と言われていますが、テント泊装備の私たちは休憩込みで9時間近くかかりました…。

📊 今回の山行データ・1日目(YAMAPより)

項目データ
山名奥穂高岳(標高3,190m)
日程2021年10月4日(2泊3日の1日目)
ルート上高地→明神→徳沢→横尾→本谷橋→涸沢
活動時間約8時間55分(休憩含む)
歩行距離約15.8km
累積標高差↑約1,008m ↓約212m
天気快晴

今回の計画と、新調した3人用テント

計画は2泊3日。1日目に上高地から涸沢カールまで歩いてテント泊、2日目に奥穂高岳に登ってもう1泊、3日目に下山という工程です。

実は妻はこの少し前まで入院していて、退院後いきなりのハードなテント泊装備での山行となりました。今思えば、なかなか無茶をしたものです。

テント泊は今回で3回目。これまではモンベルの2人用テントを使っていましたが、小柄な二人でも荷物を入れると狭く感じていました。

ずっと憧れていた紅葉時期の涸沢カール。少しでも快適に過ごしたくて、この日のために3人用テントを新調しました。気合十分です。

あかんだな駐車場から、快晴の上高地へ

朝5時ごろ、あかんだな駐車場に到着。ここでバスに乗り換えて、6時ごろ上高地に着きました。

夜明け前のあかんだな駐車場
朝6時ごろ、まだ薄暗いあかんだな駐車場に到着
早朝の上高地バスターミナルの建物
あたりが明るくなってきたら出発です

空を見上げれば、雲ひとつない快晴。河童橋の向こうに穂高の峰々がくっきりと見えて、テンションが上がります。

朝日に染まる穂高連峰と河童橋
河童橋の向こうに、朝日を浴びた穂高の峰々がくっきり

最高のコンディションの中、いざ登山開始です。

明神・徳沢・横尾までは順調そのもの

上高地から明神、徳沢、横尾までは、梓川沿いのほぼ平坦な道が続きます。

テント泊装備を背負って明神への平坦な道を歩く
大きなザックを背負って、まずは平坦な道をてくてく
木漏れ日の徳沢キャンプ場に並ぶテント
気持ちよさそうな徳沢のキャンプ場
横尾大橋のたもと
横尾大橋を渡ると、いよいよ山道へ

ここまでは順調そのもの。コースタイムどおりのいいペースで、「この調子ならテント場にも予定どおり着けるね」なんて余裕の会話をしていました。

そう、このときまでは…。

本谷橋からが本番。まさかのシャリバテでヘロヘロに

横尾を過ぎて本谷橋を渡ると、いよいよ本格的な登りが始まります。

岩がごろごろした河原に架かる本谷橋
本谷橋に到着。ここから本格的な登りが始まります

ところが、ここからが本当にきつかった…。テント泊装備の重さがボディーブローのように効いてきて、思った以上に体力が削られていきます。

青空に映える黄葉した木々
紅葉はきれいなんですが、だんだんそれどころではなく…

後半は本当に足が動かなくなり、10歩歩いては休憩、また10歩歩いては休憩の繰り返し。妻にも心配される始末です。

ナナカマドの赤い実の脇の岩場を登る登山者
10歩歩いては休憩の繰り返し。完全にガス欠です

後から知ったのですが、これがいわゆる「シャリバテ」というものだったのだと思います。そういえば、行動食もまともに取らずにひたすら登っていました。

黄葉に覆われた涸沢手前の登山道を見上げる
景色に癒されつつも、足は限界寸前でした

⚠️ シャリバテにご注意

シャリバテとは、エネルギー切れで体が動かなくなる状態のこと。空腹を感じる前に、行動食をこまめに取るのが大切だそうです。私たちのようにならないよう、皆さんはお気をつけください…!

テント泊装備で歩くための教訓3つ

① 行動食は「空腹を感じる前」に食べる。シャリバテしてからでは手遅れでした。
② 荷物の重さは後半に効いてくる。横尾までの元気さに騙されないこと。
③ 水分と一緒に塩分も。休憩のたびに少しずつ補給するのがコツだと思います。

どれも言われてみれば当たり前のことなんですが、快晴の空と順調なペースで、すっかり油断していました。この失敗は2日目以降にしっかり活きることになります。

憧れの涸沢カールに到着!

クタクタになりながらも、14時ごろようやく涸沢に到着しました。

涸沢に到着し目の前に広がる紅葉の斜面
14時ごろ、ようやく涸沢に到着!
岩の広がる涸沢のテント場と穂高の稜線
目の前に紅葉のカールが広がります

目の前に広がる紅葉のカールを見た瞬間、疲れが一気に吹き飛びました。ナナカマドの赤、ダケカンバの黄色、そして岩肌と空の青。本当に日本の景色なのかと疑うほどです。

ナナカマドの紅葉と色とりどりのテント
ナナカマドの赤にダケカンバの黄色。疲れが一気に吹き飛びました

ただ、到着が遅かったせいか、テントの下に敷くコンパネはすでに売り切れ。テントを張る場所も、端っこの方しか残っていませんでした。紅葉ピークの涸沢、恐るべしです。

岩がごつごつした涸沢のテント場に張られたテント
コンパネは売り切れ。岩の上のテント設営に苦戦しました

なんとか受付とテント設営を終えて、涸沢ヒュッテのテラスで遅めのランチにしました。とにかくお腹が空いていたので、ペロリと一瞬でたいらげました。

涸沢ヒュッテの牛丼と桃のチューハイ
テラスで遅めのランチ。頑張ったあとの牛丼は最高です

食後はまったり休憩しながら、テント場の周辺を散策。色とりどりのテントと紅葉のコントラストは、いつまでも眺めていられる景色でした。

紅葉の斜面に点在する色とりどりのテント
テントと紅葉のコントラストが見事でした
涸沢のテント場と紅葉のカール、穂高の稜線を望む
何度見ても飽きない、涸沢の大パノラマ

明日はいよいよ奥穂高岳アタック。翌日に備えて、早めに就寝しました。

夜の涸沢テント場に灯るテントの明かり
夜はテントの灯りがぽつぽつと。これも涸沢の名物です

🕐 1日目のタイムライン

05:00 あかんだな駐車場

バスに乗り換え

06:00 上高地を出発

快晴の中、登山開始

08:52 横尾に到着

ここまでは順調なペース

本谷橋〜 試練の登り

シャリバテで10歩ごとに休憩…

14:00ごろ 涸沢に到着

テント設営・遅めのランチ

涸沢の拠点はふたつ:涸沢ヒュッテと涸沢小屋

涸沢には「涸沢ヒュッテ」と「涸沢小屋」、ふたつの山小屋があります。テント泊の受付や売店、名物のテラスがあるのはヒュッテ側。私たちが遅めのランチをいただいたのもここのテラスです。

紅葉の斜面に建つ涸沢小屋
紅葉に囲まれた涸沢小屋。テラスからの眺めも人気です

カールを見上げながらの一杯を楽しむ人たちで、テラスは終日にぎやか。テント泊でも小屋の食事や売店を利用できるので、荷物の食料を少し減らせるのもありがたいポイントでした。

紅葉ピークの涸沢テント泊は「早着」が正義

紅葉の見頃、涸沢のテント場は大混雑します。私たちのように14時ごろ到着すると、テントの下に敷くコンパネは売り切れ、場所もほとんど選べませんでした。

ゴツゴツした岩の上に張るテント場なので、コンパネの有無は寝心地に直結します。快適な場所を確保したいなら、午前中の到着を目指すのがおすすめです。

涸沢はこんな人におすすめ

① 日本屈指と言われる紅葉を、一度は自分の目で見たい方
② 北アルプスでのテント泊デビューの場所を探している方(道は明瞭で、危険箇所が少なめです)
③ テントが不安な方には、涸沢ヒュッテや涸沢小屋の小屋泊という選択肢もあります

ただし、紅葉ピークの混雑は覚悟のうえで。それでも、あの景色は並ぶ価値があると思います。

まとめ:1日目にして学びだらけ

🏔️ まとめ

憧れだった紅葉ピークの涸沢カールは、疲れも吹き飛ぶ圧巻の眺めでした。一方で、テント泊装備の重さと行動食不足によるシャリバテは大反省点。

紅葉シーズンの涸沢は大混雑します。コンパネや良いテント場所を確保したい方は、早めの到着がおすすめです。

次回はいよいよ奥穂高岳アタック編。ザイテングラートとジャンダルムの迫力をお届けします!

管理人
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駆け出しブロガー
はじめまして、「おいじ」です。
40代になってから、夫婦でのんびり登山を始めました。体力に自信があるわけではありませんが、「まだ見ぬ景色に出会いたい」という気持ちで、マイペースに山を楽しんでいます。
最近はカメラにも挑戦中の初心者です。
このブログでは、アラフィフの無理しない登山や装備、夫婦登山のあれこれを、同じ目線でゆるっと綴っています。
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