北アルプス

【薬師岳】折立から1泊2日|名物太郎ラーメンと過去一番の満天の星空

おいじ@登山
草原の稜線に続く木道を歩く

今回登ってきたのは、北アルプスの薬師岳(やくしだけ・標高2,926m)です。富山県富山市にある日本百名山のひとつ。どっしりと優美な山容から燕岳と共に「北アルプスの女王」とも呼ばれています。山頂の東側に広がるカール(圏谷)群は「薬師岳の圏谷群」として国の特別天然記念物に指定されているそうです。

実は今回の山行、もともとは憧れの「雲ノ平」へ二泊三日の予定でした。ところが三日目の天候が思わしくない予報。無理はしないのが我が家のモットーです。そこで次回の下見も兼ねて、一泊二日で薬師岳に行くことにしました。

📋 結論からひとこと

薬師岳は、太郎平までの歩きやすい道と稜線歩き、そして山頂からの大展望が楽しめる最高の山でした。
名物の太郎ラーメン、山荘の女将さんの温かい言葉、過去一番の満天の星空。思い出がぎゅっと詰まった一泊二日になりました。

薬師岳ってどんな山?

薬師岳は、富山県の北アルプスにあるどっしりとした標高2,926mの山です。山頂東面のカール(圏谷)群は国の特別天然記念物に指定されていて、日本百名山にも選ばれています。

登山口は折立。太郎平を経由して山頂を目指すのが王道ルートで、私たちは薬師岳山荘泊の1泊2日で歩いてきました。

📊 今回の山行データ(YAMAPより)

項目データ
山名薬師岳(標高2,926m)・太郎山
日程2024年10月1日〜2日(1泊2日)
ルート折立〜太郎平小屋〜薬師岳山荘〜薬師岳(往復)
活動時間15時間31分(2日間合計)
歩行距離約21.6km
累積標高差↑1,879m ↓1,875m
コース定数46(きつい)

折立登山口へのアクセス(有峰林道)

薬師岳の玄関口は、富山県側の折立(おりたて)登山口です。マイカーの場合は有料道路の「有峰林道」を通って向かいます。折立には無料の駐車場があります(ハイシーズンは混み合うようです)。

⚠️ 有峰林道の注意点

・通行料金は普通車2,000円(現金のみ)
・通行できるのは6時〜20時。夜間はゲートが閉まります
・開通期間は例年6月上旬〜11月上旬(冬期は通行止め)
・雨量規制で通行止めになることもあるので、事前に「ありみネット」で道路状況の確認をおすすめします

ゲートが6時にならないと開かないので、朝イチで登り始めたい人はこの点だけ要注意です。私たちは8時前に折立駐車場に到着し、準備を整えていざ出発しました。

満車近い折立の駐車場

1日目:折立から太郎平小屋へ

「薬師岳登山口」の標柱(折立)

登り始めから三角点までは、急登が続きます。いきなりの洗礼に、ふたりとも無言になりがちです。途中、名物の「アラレちゃん」の看板を通過。こういう遊び心に励まされますね。

折立名物・アラレちゃんの看板がある大木

三角点に到着したら、一旦ザックを下ろして休憩です。

ベンチのある休憩ポイントで一休み

ここから太郎平小屋までは、比較的歩きやすい登山道に変わります。何より景色が開けて気持ちいい!これから向かう薬師岳はもちろん、去年登った剱岳の姿も見えてきました。

登りの途中から望む山並み
草原の斜面と青空(太郎平への登り)

五光岩ベンチで休憩し、行動食でエネルギー補給。

木道脇で景色を撮影しながら歩く

しばらく進むと、ようやく「太郎平小屋」に到着です。時刻はちょうど12時ごろ。折立から約4時間の道のりでした。

石畳と木道の整備された道を登る

名物「太郎ラーメン」は完食必至の美味しさ

太郎平小屋といえば、名物の「太郎ラーメン」。もちろんいただきました。気の利いた食レポはできないのですが、とにかく美味しかった。歩いたあとの体に染みわたり、スープまで平らげてしまいました。

太郎平小屋の名物「太郎ラーメン」

太郎平は分岐点になっていて、薬師岳へはここから北へ。雲ノ平へ行くときは逆方向に進みます。今回はしっかり分岐を目に焼き付けて、薬師岳へ向かいました。

「中部山岳国立公園 太郎平」の標識

薬師峠からの急登を越えて薬師岳山荘へ

開けた木道の薬師峠を進み、テント場を抜けます。

太郎平から薬師岳方面へ続く木道

ここから「薬師平」までは、足場の悪い急登が続きました。大きな岩がゴロゴロした沢筋の登りで、今日一番の頑張りどころです。

沢沿いの岩がゴロゴロした道を登る

薬師平まで登ってしまえば、あとは気持ちのいい稜線歩き。15時ごろ、今日の宿泊地である「薬師岳山荘」に到着しました。

薬師平から見上げる薬師岳
ザレた稜線の登り。山頂はまだ先
稜線に建つ薬師岳山荘への最後の登り

女将さんの一言に背中を押されて山頂へ

当初、山頂は翌朝ご来光目当てでいいかな?と思っていました。ところが山荘の女将さんが「今日みたいな天気のいい日は珍しいよ」😗と教えてくれたのです。それなら行かなければ!

砂礫の斜面を山頂へ登る

ただ、時間はすでに15時半過ぎ。私たちの足で17時の夕飯までに戻って来られるか心配でした。🥲すると女将さんが「少しぐらい遅れてもいいから行っておいで」😗と言ってくれました。他の宿泊客もおられる中でのこの気遣い、本当にありがたかったです。

雲が湧く稜線を慎重に歩く

ザレた急登を登ること約50分。16時過ぎ、薬師岳(2,926m)登頂です!

薬師岳山頂への最後の稜線歩き
薬師岳山頂の標柱
山頂から望む稜線と雲海
山頂から望む北アルプスの深い山並み

女将さんの言葉どおりの快晴で、北アルプスの山々がぐるりと見渡せました。しばらく景色を堪能したあと、小屋に向かって下山開始。下りのザレ場は気を使いますが、慎重に下ります。17時を少し回ったころ、無事に小屋へ到着しました。

稜線に建つ薬師岳山荘に戻る

少し遅れましたが夕飯をいただき、食後は夕焼けを堪能。部屋でのんびり過ごして、そのまま就寝しました。

夕焼けに染まる山々のシルエット

🕐 1日目のタイムライン

07:57 折立登山口を出発

いきなりの急登区間へ

09:40 三角点

ザックを下ろして休憩

11:16 五光岩ベンチ

行動食でエネルギー補給

12:14 太郎平小屋

名物・太郎ラーメンで昼食

13:59 薬師平

足場の悪い急登を越えて稜線へ

14:54 薬師岳山荘に到着

チェックイン後、山頂アタックへ

16:09 薬師岳山頂(2,926m)

快晴の大展望を堪能

16:59 薬師岳山荘に帰着

少し遅れて夕飯、夕焼けを堪能して就寝

2日目:過去一番の満天の星空

翌朝3時過ぎに目を覚まし、ふと窓の外を見てみると……過去一番の満天の星空が広がっていました。思わず妻を叩き起こして外へ出ます。

薬師岳山荘で見た過去一番の満天の星空

標高2,700mの星空は、言葉を失う美しさでした。ただ、iPhoneのカメラではこの感動を写しきれません……。本気で一眼カメラが欲しくなった夜でした。

朝6時過ぎ、お世話になった山荘を後にして下山開始です。やっぱり早朝の山はいいですね。朝日が綺麗で、朝露に濡れた植物もキラキラしています(植物の名前はよく知らないのですが、きれいなものはきれいなのです)。

朝日を浴びる草紅葉とチングルマの綿毛

8時ごろ太郎平小屋に戻り、トイレ休憩。せっかくなので、小屋のすぐ先にある「太郎山」もピークハントしておきました。太郎平小屋から10分ほどで登れるお手軽ピークです。

朝の気持ちいい稜線を下山
太郎山の標柱とケルン
草原の中に建つ太郎平小屋を見下ろす

あとは来た道を戻り、12時過ぎに無事下山完了。帰りには「有峰湖展望台」に立ち寄って、山旅の余韻に浸りながら帰路につきました。

下山後に望む有峰湖

🕐 2日目のタイムライン

06:21 薬師岳山荘を出発

朝日を浴びながら下山開始

07:02 薬師平

急登区間を慎重に下る

08:00 太郎平小屋

トイレ休憩

08:18 太郎山

お手軽ピークハント

09:23 五光岩ベンチ

来た道をどんどん戻ります

10:45 三角点

最後の急坂下りへ

12:14 折立に下山完了

帰りに有峰湖展望台へ立ち寄り

🏔️ まとめ

雲ノ平の予定変更から始まった今回の薬師岳でしたが、結果は大満足の山行になりました。太郎ラーメン、女将さんの優しさ、山頂からの大展望、そして過去一番の星空。「行き先変更も悪くないね」とふたりで笑いながら帰りました。

雲ノ平へもこの折立ルートから入る予定なので、いい下見にもなりました。次こそは憧れの雲ノ平へ。その日を楽しみに、またコツコツ歩いていきます。

管理人
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駆け出しブロガー
はじめまして、「おいじ」です。
40代になってから、夫婦でのんびり登山を始めました。体力に自信があるわけではありませんが、「まだ見ぬ景色に出会いたい」という気持ちで、マイペースに山を楽しんでいます。
最近はカメラにも挑戦中の初心者です。
このブログでは、アラフィフの無理しない登山や装備、夫婦登山のあれこれを、同じ目線でゆるっと綴っています。
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