北アルプス

【槍ヶ岳②】穂先アタックと感動のご来光|槍ヶ岳山荘泊

おいじ@登山
槍ヶ岳山荘から見下ろす殺生ヒュッテとヒュッテ大槍
槍ヶ岳山荘から見下ろす殺生ヒュッテとヒュッテ大槍

この記事は槍ヶ岳・後編です。前編では、上高地から槍沢ロッジに1泊し、2日目のお昼にようやく槍ヶ岳山荘へたどり着くまでをお届けしました。

後編はいよいよ本番。槍ヶ岳山荘でチェックインと腹ごしらえをすませて、目の前にそびえる槍の穂先へアタックします。高所が苦手な私(妻はノリノリです)にとっては、ここからが正念場でした。山頂からの大展望、そして翌朝の感動のご来光まで、ふたりの2泊3日のクライマックスをお届けします。

📋 結論からひとこと

高所が苦手な私でも、3点支持の意識と「焦らない気持ち」で槍ヶ岳の穂先に立てました。
核心はやっぱり最後のハシゴ。下を見ず、一段ずつ。混雑する穂先では、自分も焦らず・人も焦らせないことが何より大事だと実感しました。

2日目:いよいよ槍の穂先へ、緊張のアタック

14時ごろ、腹ごしらえをすませて、いよいよ槍の穂先を目指します。必要最低限の荷物だけをアタックザックに詰め替え、ヘルメットとグローブをしっかり装着。ここから先は気持ちを切り替えて、岩場モードです。

見上げる槍の穂先。取り付く人が小さく見える
人が小さい・・あの穂先に私たちも向かいます😱

正直にお伝えすると、ここから先は岩場に集中していたので、写真はほとんど撮っていません。とにかく基本の3点支持を意識して、一手一手、少しずつ登っていきました。

双六岳へと続く西鎌尾根
双六岳へと続く西鎌尾根🫪

天気は申し分なし☀️。ただ、登るにつれて下からだんだん雲が湧き上がってきて、これがまた迫力満点でした。足元は切れ落ちているのに、目の前には雲海が広がっていく。怖さと感動が入り混じる、なんとも言えない感覚でした。

雲がどんどん湧き上がってくる迫力の眺め
雲がどんどん上がってきて迫力満点です😲

この日は平日でしたが、それでも穂先はなかなかの人出。すれ違いや譲り合いでの待ち時間もちょこちょこありました。でも、これがかえってよかったんです。待っているあいだに呼吸を整えられるので、気持ち的にずいぶん余裕を持つことができました。

💪 焦らない・焦らせないが安全のコツ

穂先は登りと下りがすれ違う細い岩場。自分が焦らないのはもちろん、後ろの人や対向の人を焦らせないことも大切だと感じました。待ち時間は呼吸を整えるチャンスと考えると、気持ちにも余裕が生まれます。ヘルメットとグローブは必携。3点支持を崩さず、一手ずつ確実に進むのが結局いちばんの近道でした。

そして最後に待っているのが、あの有名な垂直のハシゴ。これが、正直めちゃくちゃ怖かったです。高所が苦手な私にとっては、かなり緊張する場面でした。

ハシゴを登りきって振り返ると雲がすぐそこに
ハシゴを登りきって振り返ると、雲に飲まれそうでした

もう下は見ません。目の前のハシゴだけを見つめて、一段、また一段とゆっくり登っていきます。心臓はバクバクでしたが、それでも手と足を信じて少しずつ。そうしてようやく、槍ヶ岳の山頂を踏むことができました。

ついに槍ヶ岳登頂!双六・鷲羽を望む大展望

登りきった瞬間の達成感は、言葉にできないほどでした。そして山頂からの眺めが、これまた最高だったんです。

槍ヶ岳山頂で夫婦そろって記念撮影
3180m!無事に登頂🙌

目の前には、1年前に登った双六岳方面の山並み。そして、あのとき断念した鷲羽岳と、その麓にある三俣山荘まで見えました。あのころ歩いた道や、あきらめた頂を遠くに眺めていると、なんだか胸がいっぱいになります。少しずつでも前に進んできたんだなと、ふたりでしみじみ感じました。

山頂から望む双六・三俣蓮華・鷲羽の山並み
双六・三俣蓮華・鷲羽の山並み🧐去年はあの辺りを歩きました・・

記念写真をしっかり撮ったら、いよいよ下山です。……そう、忘れてはいけません。登ってきたということは、当然あのハシゴを下りるということ。やっぱり下りのハシゴも、これまた恐怖でした。

穂先への最初のハシゴに取り付く
まず、このハシゴに取り付くのが怖い🥶

登り以上に下りは慎重に。最後の最後まで気を抜かず、3点支持を崩さないように一歩ずつ。そうしてなんとか、15時過ぎ無事に山荘まで降りてくることができました。穂先を見上げて、「あそこに立ったんだなぁ」と、ふたりでしばし放心状態でした。

山頂でお決まりのポーズ
お決まりですかね?🙂
穂先をバックにポーズ
一応私も😅

山荘でまったり、夕焼けに染まる槍ヶ岳

無事に下りてきたごほうびに、山荘でプリンをいただきました。緊張から解放されたあとの甘いものは、もう格別。しばしのんびり休憩して、こわばっていた体と心をほぐします。

槍ヶ岳山荘のデザート(とんがりコーンが乗ったプリン)
とんがりコーンが乗ったプリン
槍ヶ岳山荘の夕食
夕飯。野菜が美味しい😋

夕飯をすませたあとは、外に出て少しだけ散策。そして、夕陽が沈むのを待ちました。

槍ヶ岳山荘のテント場を見学
テント場もちょっと見学🥲
夕方、槍の影がくっきり伸びる
槍の影がくっきり😲
いつか歩きたい西鎌尾根を見下ろす
ここから西鎌尾根😢いつか歩きたいです
雲海に浮かぶ山々の美しい夕景
美しい・・😍

夕焼けにオレンジ色に染まった槍ヶ岳は、本当にすばらしかったです。ついさっきまであの先端に立っていたのかと思うと、感慨もひとしお。日が沈むのをふたりで静かに眺めて、明日に備えて早めに就寝しました。

雲海の彼方に沈む夕日
陽が沈む🫡
夕日に赤く染まる槍の穂先と山頂のギャラリー
ギャラリーが増えました😁
夕暮れの槍の穂先のシルエット
暗くなりかけてもまだ登る方がいるんですね🤔
夕暮れの槍ヶ岳山荘と灯り
小屋の灯りがいい感じに・・
夕闇に浮かぶ殺生ヒュッテとテント場の灯り
殺生ヒュッテとテント場にも灯りが🫥

3日目:ご来光を浴びながらのんびり下山

最終日となる3日目も、ありがたいことに天気に恵まれました。この日はご来光を目あてにした登山者も多く、まわりの方々と一緒に朝日を待ちます。同じ景色を前に感動を分かち合えるのは、山小屋泊、テント泊ならではの楽しみですね。

夜明け前、穂先のシルエットと朝焼け
間も無く陽が昇ります
朝日に染まる稜線とご来光を眺める人たち
みんさんと一緒に😄

中には、ご来光を山頂から見るために、早朝の暗いうちから穂先へ登っていく方もいました。すごい気力です……。さすがにへっぽこな私たちには、もう一度あのハシゴに挑む元気はありませんでした。山荘の前から拝むご来光で、もう十分すぎるほど大満足です。

ご来光時の穂先に立つ登頂者のシルエット
さぞかし絶景でしょう🙌

朝5時ごろ、最終準備を済ませて下山を開始です。

肌寒い朝、レインウェアを着て準備
肌寒いのでレインウエアを着ました
お世話になった槍ヶ岳山荘の外観
お世話になりました😁

澄んだ朝の空気の中、朝日を浴びながらのんびりと下っていきます。昨日の緊張がうそのように、心が軽い下山です。

朝日が当たり始めた山肌を下山開始
山肌に陽が当たり始めます

とはいえ、油断は禁物。足場にはしっかり気をつけて、急がず慎重に……を最後まで合言葉にしました。

朝の槍沢を下る(日陰はまだ肌寒い)
日陰はまだ肌寒い🥶足元に注意しながら下山
陽が完全に昇ると暑い槍沢の下り
完全に陽が昇ると暑いです🥵
日陰の岩場でひと休み
日陰が天国です😵‍💫

来た道をそのまま戻り、15時過ぎに無事、上高地に帰ってくることができました。ふたりともケガもなく、心に残る山行となりました。

涼しい沢沿いの道を下る
暑いですが、沢沿いは涼しいですね☺️

🕐 2日目午後〜3日目のタイムライン

12:00ごろ 槍ヶ岳山荘で昼食・休憩

腹ごしらえして穂先アタックへ

14:45ごろ 槍ヶ岳 登頂!

最後のハシゴを越えて穂先へ

15:10ごろ 山荘へ無事下山

プリンで休憩、夕焼けの槍を堪能

3日目 05:00 槍ヶ岳山荘 出発

ご来光を見送って下山開始

15:20 上高地に帰着

来た道を戻って無事ゴール

🏔️ まとめ

ずっと憧れていた槍ヶ岳に、夫婦そろって登頂できました。高所が苦手な私にとって、あの穂先のハシゴは本当に怖かったですが、3点支持と「焦らない気持ち」でなんとか乗り越えられました。

山頂から見えた双六岳や、断念しし鷲羽岳。過去の山行とつながる景色を眺めながら、少しずつでも前に進んできたんだなと実感できたのも、今回の大きな収穫でした。

へっぽこなりに、無理せず・慎重に。そんな私たちでも、憧れの頂に立つことができました。これから槍ヶ岳を目指す方の、ちょっとした参考になればうれしいです。前編とあわせて、最後までお付き合いいただきありがとうございました。

管理人
管理人
駆け出しブロガー
はじめまして、「おいじ」です。
40代になってから、夫婦でのんびり登山を始めました。体力に自信があるわけではありませんが、「まだ見ぬ景色に出会いたい」という気持ちで、マイペースに山を楽しんでいます。
最近はカメラにも挑戦中の初心者です。
このブログでは、アラフィフの無理しない登山や装備、夫婦登山のあれこれを、同じ目線でゆるっと綴っています。
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