【槍ヶ岳②】穂先アタックと感動のご来光
こんにちは、おいじです。この記事は槍ヶ岳・後編です。前編では、上高地から槍沢ロッジに1泊し、2日目のお昼にようやく槍ヶ岳山荘へたどり着くまでをお届けしました。
▶ 前編はこちら
後編はいよいよ本番。槍ヶ岳山荘でチェックインと腹ごしらえをすませて、目の前にそびえる槍の穂先へアタックします。高所が苦手な私(妻はノリノリです)にとっては、ここからが正念場でした。山頂からの大展望、そして翌朝の感動のご来光まで、ふたりの2泊3日のクライマックスをお届けします。

📋 結論からひとこと
高所が苦手な私でも、3点支持の意識と「焦らない気持ち」で槍ヶ岳の穂先に立てました。
核心はやっぱり最後のハシゴ。下を見ず、一段ずつ。混雑する穂先では、自分も焦らず・人も焦らせないことが何より大事だと実感しました。
2日目:いよいよ槍の穂先へ、緊張のアタック
14時ごろ、腹ごしらえをすませて、いよいよ槍の穂先を目指します。必要最低限の荷物だけをアタックザックに詰め替え、ヘルメットとグローブをしっかり装着。ここから先は気持ちを切り替えて、岩場モードです。

正直にお伝えすると、ここから先は岩場に集中していたので、写真はほとんど撮っていません。とにかく基本の3点支持を意識して、一手一手、少しずつ登っていきました。

天気は申し分なし☀️。ただ、登るにつれて下からだんだん雲が湧き上がってきて、これがまた迫力満点でした。足元は切れ落ちているのに、目の前には雲海が広がっていく。怖さと感動が入り混じる、なんとも言えない感覚でした。

この日は平日でしたが、それでも穂先はなかなかの人出。すれ違いや譲り合いでの待ち時間もちょこちょこありました。でも、これがかえってよかったんです。待っているあいだに呼吸を整えられるので、気持ち的にずいぶん余裕を持つことができました。
💪 焦らない・焦らせないが安全のコツ
穂先は登りと下りがすれ違う細い岩場。自分が焦らないのはもちろん、後ろの人や対向の人を焦らせないことも大切だと感じました。待ち時間は呼吸を整えるチャンスと考えると、気持ちにも余裕が生まれます。ヘルメットとグローブは必携。3点支持を崩さず、一手ずつ確実に進むのが結局いちばんの近道でした。
そして最後に待っているのが、あの有名な垂直のハシゴ。これが、正直めちゃくちゃ怖かったです。高所が苦手な私にとっては、かなり緊張する場面でした。

もう下は見ません。目の前のハシゴだけを見つめて、一段、また一段とゆっくり登っていきます。心臓はバクバクでしたが、それでも手と足を信じて少しずつ。そうしてようやく、槍ヶ岳の山頂を踏むことができました。
ついに槍ヶ岳登頂!双六・鷲羽を望む大展望
登りきった瞬間の達成感は、言葉にできないほどでした。そして山頂からの眺めが、これまた最高だったんです。

目の前には、1年前に登った双六岳方面の山並み。そして、あのとき断念した鷲羽岳と、その麓にある三俣山荘まで見えました。あのころ歩いた道や、あきらめた頂を遠くに眺めていると、なんだか胸がいっぱいになります。少しずつでも前に進んできたんだなと、ふたりでしみじみ感じました。

記念写真をしっかり撮ったら、いよいよ下山です。……そう、忘れてはいけません。登ってきたということは、当然あのハシゴを下りるということ。やっぱり下りのハシゴも、これまた恐怖でした。

登り以上に下りは慎重に。最後の最後まで気を抜かず、3点支持を崩さないように一歩ずつ。そうしてなんとか、15時過ぎ無事に山荘まで降りてくることができました。穂先を見上げて、「あそこに立ったんだなぁ」と、ふたりでしばし放心状態でした。


山荘でまったり、夕焼けに染まる槍ヶ岳
無事に下りてきたごほうびに、山荘でプリンをいただきました。緊張から解放されたあとの甘いものは、もう格別。しばしのんびり休憩して、こわばっていた体と心をほぐします。


夕飯をすませたあとは、外に出て少しだけ散策。そして、夕陽が沈むのを待ちました。




夕焼けにオレンジ色に染まった槍ヶ岳は、本当にすばらしかったです。ついさっきまであの先端に立っていたのかと思うと、感慨もひとしお。日が沈むのをふたりで静かに眺めて、明日に備えて早めに就寝しました。





3日目:ご来光と絶景の中をのんびり下山
最終日となる3日目も、ありがたいことに天気に恵まれました。この日はご来光を目あてにした登山者も多く、まわりの方々と一緒に朝日を待ちます。同じ景色を前に感動を分かち合えるのは、山小屋泊、テント泊ならではの楽しみですね。


中には、ご来光を山頂から見るために、早朝の暗いうちから穂先へ登っていく方もいました。すごい気力です……。さすがにへっぽこな私たちには、もう一度あのハシゴに挑む元気はありませんでした。山荘の前から拝むご来光で、もう十分すぎるほど大満足です。

朝5時ごろ、最終準備を済ませて下山を開始です。


絶景の中、朝日を浴びながらのんびりと下っていきます。昨日の緊張がうそのように、心が軽い下山です。

とはいえ、油断は禁物。足場にはしっかり気をつけて、急がず慎重に……を最後まで合言葉にしました。



来た道をそのまま戻り、15時過ぎに無事、上高地に帰ってくることができました。ふたりともケガもなく、大満足の山行となりました。

🕐 2日目午後〜3日目のタイムライン
12:00ごろ 槍ヶ岳山荘で昼食・休憩
腹ごしらえして穂先アタックへ
14:45ごろ 槍ヶ岳 登頂!
最後のハシゴを越えて穂先へ
15:10ごろ 山荘へ無事下山
プリンで休憩、夕焼けの槍を堪能
3日目 05:00 槍ヶ岳山荘 出発
ご来光を見送って下山開始
15:20 上高地に帰着
来た道を戻って無事ゴール
🏔️ まとめ
ずっと憧れていた槍ヶ岳に、夫婦そろって登頂できました。高所が苦手な私にとって、あの穂先のハシゴは本当に怖かったですが、3点支持と「焦らない気持ち」でなんとか乗り越えられました。
山頂から見えた双六岳や、断念しし鷲羽岳。過去の山行とつながる景色を眺めながら、少しずつでも前に進んできたんだなと実感できたのも、今回の大きな収穫でした。
へっぽこなりに、無理せず・慎重に。そんな私たちでも、憧れの頂に立つことができました。これから槍ヶ岳を目指す方の、ちょっとした参考になればうれしいです。前編とあわせて、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
