【にゅう】苔の森と絶品揚げパン!白駒荘に泊まるゆるゆる北八ヶ岳

「今回はガッツリ登るより、山小屋を楽しむ系にしようかな」。そんな会話から決まった行き先は、北八ヶ岳のにゅう。私たち夫婦にとって、2回目の八ヶ岳です。
今回の目的は、ずばりふたつ。白駒池のほとりに建つ白駒荘に泊まること。そして、高見石小屋の名物・揚げパンをいただくこと。山頂はもちろん目指しますが、今回ばかりは「食」がメインと言っても過言ではありません。
初めての八ヶ岳は天狗岳でした。あのとき眺めた北八ヶ岳の深い森が、ずっと心に残っていたんです。「今度はあの苔の森を、のんびり歩きたい」🙂。そう話していた計画が、ようやく実現しました。
苔むした森歩きに、大展望の岩峰、贅沢すぎる山小屋ごはん。アラフィフ夫婦のゆる登りに、これ以上ないコースでした。
📋 結論からひとこと
にゅうは、苔の森と大展望と山小屋グルメを一度に味わえる、欲ばりなゆる登山コースでした。
白駒荘の野菜たっぷりごはんと、高見石小屋の揚げパンは、それだけでも行く価値あり。登山初心者の山小屋デビューにもぴったりだと思います。
にゅうって、どんな山?
かわいい名前の展望峰
にゅうは、長野県の北八ヶ岳エリアにある標高2,352mの山です。ひらがなの山名がなんともかわいらしいですよね。地図によっては「ニュウ」「乳」と書かれることもあるそうです。

名前の由来には諸説あって、刈り取った稲を円錐形に積み上げた「にう(稲叢)」に山の姿が似ているから、という説がよく知られているようです。遠くから見ると「乳」の形に似ているから、なんて説もあるのだとか。
名前はゆるいのに、山頂は岩がゴツゴツした立派な岩峰。てっぺんからは白駒池や天狗岳をぐるりと見渡せる、北八ヶ岳でも人気の展望スポットです。
白駒池と苔の森
登山口となる白駒池は、標高2,100m以上にある湖としては日本最大の天然湖と言われています。周囲の原生林は「苔の森」と呼ばれ、数百種類もの苔が生息しているのだそうです。
私たちが訪れた6月中旬は、ちょうど苔がみずみずしく輝きだす季節。しっとりとした緑の森は、まるでジブリの世界のようでした。

アクセスと駐車場
マイカーの場合は、国道299号(メルヘン街道)沿いの白駒の池入口有料駐車場が便利です。約180台停められて、料金は普通車600円。トイレはチップ制(50円)でした。
⚠️ 注意点
白駒池は観光地としても大人気。紅葉シーズンや週末は駐車場が満車になることも多いそうです。私たちは平日の8時前に到着してすんなり停められましたが、混雑期は早め早めの行動がおすすめです。なお、メルヘン街道は冬期閉鎖(例年11月中旬〜4月中旬)があるのでご注意を。
今回の山行データ(YAMAPより)
📊 今回の山行データ(YAMAPより)
| 項目 | データ |
|---|---|
| 山名 | にゅう(2,352m)/中山(2,496m)/丸山(2,330m) |
| 日付 | 2025年6月19日(木)〜20日(金)・1泊2日 |
| 活動時間 | 合計9時間15分(1日目 6時間2分/2日目 3時間13分) |
| 歩行距離 | 約12.0km |
| 累積標高差 | ↑760m ↓763m |
| コース難度 | ふつう(コース定数20・山小屋泊ならゆったり歩けます) |
数字だけ見ると2日で12kmですが、標高差は控えめ。1日目に主な登りを済ませて、2日目は揚げパン目当てのお散歩ハイク、という配分です。へっぽこ夫婦にはちょうどいいボリュームでした。
1日目:苔の森を歩いて、にゅうへ
白駒の池入口から、いざ苔の森へ
8時前に白駒池近くの駐車場に到着。平日の朝ということもあり、駐車場はまだ余裕がありました。身支度を整えて、白駒の池入口から歩きはじめます。


今日は白駒池を通過して、にゅう・中山を経て、本日のお宿「白駒荘」まで歩く周回コース。歩きだしてすぐ、八ヶ岳らしい苔むした森に包まれました。


足元も、倒木も、岩も、ぜんぶ緑のじゅうたん。ふたりして立ち止まってばかりで、なかなか前に進みません。

木道を進んで白駒湿原を通過し、少しずつ標高を上げていきます。

にゅうの森を抜けて、にゅう登頂!
「にゅうの森」と名づけられた区間を抜けると、だんだん岩が増えてきます。最後にひと登りして、9時40分ごろ、にゅう(2,352m)に登頂しました。


山頂からの眺めは、それはもう見事でした。眼下には森に抱かれた白駒池。そして振り返れば、初めての八ヶ岳で登った天狗岳の姿も。「あそこ、登ったなあ」と、ふたりでしばし思い出話です。



展望を楽しみながら、山頂でゆっくり大休憩。気持ちのいい岩の上で食べるおやつは格別です。
中山を、まさかの見落とし
にゅうを後にして、次のピーク・中山(2,496m)へ向かいます。ところがここで、ハプニングが。歩くのに夢中になっていたら、中山の山頂を見落としてそのまま通過してしまったのです。
「あれ、山頂どこやった?」「え、まだちゃうの?」。地図を見ると、もう通り過ぎています。中山の山頂は樹林の中にあって、うっかりしていると気づきにくいんです……と言い訳しつつ、素直に引き返して山頂標識の写真だけ撮りました。

気を取り直して、すぐ先の中山展望台へ。こちらはゴロゴロした岩の広場になっていて、視界がひらけた気持ちのいい場所でした。

オコジョの森を抜けて、白駒荘へ
展望台からは、明日も来る予定の高見石小屋の前を通過。「揚げパンは明日のお楽しみやな」と誘惑を振り切り、オコジョの森を抜けて白駒池へ下ります。
14時前、本日のお宿白駒荘に到着しました。初日から余裕をもって歩けて、いい滑り出しです。

白駒荘で、のんびり贅沢ステイ
チェックイン後は、湖畔でケーキタイム
白駒荘は、白駒池のほとりに建つ大正11年創業の老舗山小屋。創業100年を超える歴史がありながら、建物はきれいで快適です。
チェックインを済ませたら、外のベンチでお楽しみのケーキをいただきました。目の前には白駒池。山の上でケーキなんて、なんという贅沢でしょう。☺️

そのあとは部屋でしばらく休憩と仮眠。時間を気にせずゴロゴロできるのも、小屋泊まりならではの楽しみですね。
野菜もりもりの夕食に感動
17時半ごろから、待ちに待った夕飯です。テーブルに並んだのは、野菜もりもりの彩り豊かなお料理たち。白駒荘は自家製野菜を使った食事に定評があるそうで、これが評判どおりの美味しさでした。

山小屋でこんな野菜たっぷりなご飯が食べられるなんて、ただただ感心。😲量もかなり多くて、ふたりともお腹いっぱいになりました。
夕暮れの白駒池リフレクション
食後は腹ごなしに、白駒池のまわりをのんびり散策しました。残念ながら夕焼けは見られませんでしたが、その代わりに素晴らしいご褒美が。

風がまったくない池の水面が鏡のようになって、対岸の森をくっきり映し出していたのです。静まり返った湖畔でいつまでも眺めていました。☺️


🕐 1日目のタイムライン
7:47 白駒の池入口を出発
苔の森を歩いて白駒湿原へ
9:38 にゅう(2,352m)に登頂
白駒池と天狗岳の大展望。山頂で大休憩
11:25 中山(2,496m)・中山展望台
山頂をうっかり通過して引き返すハプニング
12:55 高見石小屋の前を通過
揚げパンは明日のお楽しみ。オコジョの森へ
13:45 白駒荘に到着
湖畔でケーキ→夕食→リフレクション散策
2日目:丸山と、お目当ての揚げパン
朝からボリューム満点の朝ごはん
翌朝は6時半ごろから朝食。これまたかなりのボリュームで、しかも野菜中心のヘルシーなメニューでした。朝からしっかり食べて、今日も元気に歩けそうです。


身軽になって、丸山をピークハント
チェックアウト準備を済ませて、8時過ぎに白駒荘を出発。一旦、高見石小屋に向かい、ここに荷物をデポ。身軽になってから丸山(2,330m)のピークハントに向かいました。名前のとおり、まるっとした樹林の山です。


高見石の展望台から白駒池を一望
丸山から高見石小屋まで戻ったら、小屋の裏手にある高見石の展望台へ。大きな岩をよじよじと登っていきます。
岩のてっぺんに立つと、眼下に白駒池が。😀昨日泊まった白駒荘も小さく見えて、「あそこから歩いてきたんか」😲と感慨もひとしおでした。

ついに実食!高見石小屋の揚げパン
そしていよいよ、今回の旅のメインの一つ。高見石小屋の名物揚げパンとご対面です。きな粉や抹茶、チーズなど数種類から選べて、外はサクッ、中はふんわり。

ひと口食べた妻は「美味しい!」と大絶賛。🙌山の上で食べる揚げたてのパンは、期待をさらに上回ってきました。これを目当てに登る人が多いのも納得です。
ランプが灯る小屋の雰囲気もとても素敵で、「次はここに泊まってみたいなあ」😃とふたりの意見が一致。次回の宿題ができました。

下山、そしてお土産タイム
揚げパンに大満足したら、あとは白駒池へ戻ります。11時半ごろ、駐車場に戻ってきました。最後は麦草ヒュッテに立ち寄ってお土産を物色し、帰路につきました。

🕐 2日目のタイムライン
8:13 白駒荘を出発
荷物を置いて身軽にスタート
9:23 丸山(2,330m)に登頂
樹林に包まれた静かな山頂
9:49 高見石の展望台へ
白駒池を見下ろす絶景スポット
10時ごろ 高見石小屋で揚げパン休憩
妻が大絶賛。次は泊まりたい小屋に
11:23 白駒の池入口にゴール
麦草ヒュッテでお土産を買って帰路へ
🏔️ まとめ
2回目の八ヶ岳は、苔の森あり、大展望あり、山小屋グルメありの、いいとこ取りの2日間でした。白駒荘の野菜たっぷりごはんと無風の白駒池リフレクション、そして高見石小屋の揚げパンは、きっとこの先もずっと思い出に残ると思います。
標高差が控えめで道も歩きやすいので、山小屋泊デビューにもぴったりのコースです。「テント泊はハードルが高いけど、山の上でのんびりしてみたい」という方は、ぜひ候補に入れてみてください。
