剱岳テント泊②|念願の剱岳登頂!【2023.10.3-4】
📋 この記事のポイント
剱岳テント泊2日目・3日目のレポートです。
2日目は念願の剱岳登頂!夜明け前に出発し、カニのタテバイ・ヨコバイを越えて標高2,999mの頂へ。
3日目は無事に下山して立山を後にしました。アラフィフ夫婦でも登れた——その記録をお届けします。
📊 今回の山行データ(YAMAPより)
| 項目 | データ |
|---|---|
| 山名 | 剱岳(2,999m) |
| 2日目ルート | 剱沢キャンプ場 → 一服剱 → 前剱 → 剱岳山頂 → 剱沢キャンプ場(往復) |
| 3日目ルート | 剱沢キャンプ場 → 剱御前小舎 → 雷鳥沢 → 室堂 → 立山駅 |
| 2日目天気 | 快晴 |
| 3日目天気 | 曇り |

🕐 2日目・3日目 タイムライン
── 2日目(10月3日)──
5:00 剱沢キャンプ場 出発
夜明け前・ヘルメット・グローブ着用
6:00 一服剱(2,618m)
最初のピーク 鎖場スタート
7:00 前剱(2,813m)
本格的な鎖場の連続 快晴の大展望
9:00 🏔️剱岳山頂(2,999m)登頂!
快晴!360度の大パノラマ
9:50 下山:カニのヨコバイ
下りの核心部 慎重に通過
14:30 剱沢キャンプ場 帰還
お疲れさまでした!もう一泊します
── 3日目(10月4日)──
7:20 剱沢キャンプ場 撤収・出発
曇り テントをたたんで下山開始
8:00 剱御前小舎 → 雷鳥沢
草紅葉の中を室堂へ向かう
12:00 室堂 → 立山駅 下山完了
ケーブルカー・バスで無事帰着
【2日目】夜明け前に出発!暗闇の中で剱岳へ向かう
2日目の朝、目が覚めたのはまだ真っ暗な時間帯でした。
テントの外に出ると、満天の星空。そして目の前には、夜の闇に黒くそびえる剱岳のシルエット。😕

今日がいよいよ本番です。
実は朝起きてからも内心不安😰で「やっぱりやめようかな・・」と考えていました。
が・・もう腹をくくって「行こう!」😤と決め・・
ヘルメットをかぶり、グローブを装着。できるだけ軽くするためにザックをコンパクトにまとめ、夜明け前に剱沢キャンプ場を出発。まずはこの先の「剣山荘」に向かいます。
5:00に登山開始です🫡

「剣山荘」までは結構なガレ場ルートです。
つまずいたりしないようにヘッドランプでしっかり足元を確認しながら進みます。
テント場から約20分ほどかかりました。


「剣山荘」でトイレをお借りして、最終準備を済ませ気合を入れ、いざ出発です!😤



💡 剱岳登山の必須装備
剱岳の別山尾根ルートはヘルメット・グローブが必須です。
鎖場が多く手を使う場面が多いため、グローブがあると安心です。
軽量化のため、登頂日はキャンプ場にテント装備をデポして軽荷で臨みました。
一服剱・前剱へ 鎖場の連続始まる
剱沢キャンプ場から剱岳へのルートは別山尾根ルート。
ルート上の13個の鎖場には番号付きの標識が設置されており、現在地を把握しながら登れるので安心です。


まずは一服剱(2,618m)へ。
ここまでは比較的歩きやすい道です。「剣山荘」より約30分。



一服剱を越えると、いよいよ前剱(2,813m)への登りが始まり、徐々に岩場・鎖場が増えてきます。

鎖は一本ずつしっかり持ち、三点支持を意識しながら慎重に登ります。




約1時間ほど登り「前剱」に到着!😃



核心部・カニのタテバイ ここが剱岳最大の難所
前剱を越えるとすぐに、ネットや雑誌などでよく目にする「5番鎖場」が現れます。
「5番の鎖場で足がすくんで怖くなるようなら、この先(カニのタテバイなど)に行くのはあきらめて引き返そう」と言われるくらい、最初の「実力テスト」のような場所らしい

😰風が吹いていなくてよかったです😅

なんとか5番鎖場クリア・・テストは合格のようです😅
標識の数字が「6番・7番・8番」へと進むにつれ、傾斜は急になり、鎖場も本格的になってきます。


高度感もじわじわと増してきますが、足元と鎖に集中して着実に進みます。


前剱を越え約1時間。いよいよ剱岳最大の難所として名高い「カニのタテバイ」が現れます。
ほぼ垂直に切り立った岩壁に張られた鎖を使って登る、文字通り「カニのように」岩に張り付いて登る場所です。

高さは約30m。見上げると息をのむような岩壁ですが、ひとつひとつの手がかり・足がかりは意外にしっかりしています。
「焦るな、確実に!」と自分に言い聞かせながら、鎖と鉄の杭をしっかり持って一歩一歩登りました。
下は見ないように少しづつ、少しづつ進みました。
「次に登ってくる人を待たせたくない」と内心焦りながらも集中しました。

妻はめちゃくちゃ楽しんでいるようです。
私は基本的に高所は苦手なので、はっきり言って「怖かった」です。
結果的に登ることが出来ましたが、もう2度と来ることは無いと思います😅

⚠️ カニのタテバイで気をつけること
・上り専用ルートです(下りはカニのヨコバイ)
・焦らず三点支持を徹底する
・前の人との間隔を十分に保つ
・グローブ必須。岩が濡れているときは特に慎重に
剱岳山頂(2,999m)登頂!360度の大パノラマ
核心部を抜けホッとして振り返ると歩いてきたルートなんでしょうが、どこをどう歩いてきたかさっぱりわかりません・・それぐらい余裕がなかったんでしょうね😰



カニのタテバイより約40分進むと、突然視界が開けました。
剱岳山頂(標高2,999m)——ついに、たどり着きました。

目に飛び込んできたのは、雲海に浮かぶ山々の大パノラマ。
白山、槍ヶ岳、後立山連峰、遠く富士山まで見渡せるほどの快晴。
「登ってきてよかった」——その一言しか出てきませんでした。

山頂でエネルギー補給と写真を撮ったりとしばらく休憩😁


下山:カニのヨコバイを慎重に通過
感動の山頂を後にして、9:50に下山を開始します。
下りで待ち受けるのが、もうひとつの核心部「カニのヨコバイ」。
岩壁をカニのように横に移動する鎖場で、こちらは下り専用ルートです。
登りのタテバイより難易度が高いと言われるヨコバイ。
妻は小柄で足の置き場を確認しずらいと思い、私が先行します。😬
足の置き場を確認しながら、一手一足ずつ確実に移動します。
個人的にはタテバイより下りのヨコバイの方が恐怖感は無かったです。
妻の番の時「あと10センチ足を下ろしたとこに足場があるよ😲」と声に出しながら進みました。


平蔵のコルを越えてからは、前剱・一服剱を経由して来た道を戻ります。
下りは登り以上に慎重に。ザレた岩場でスリップしないよう、一歩一歩確認しながら下りました。


後半の登りの鎖場は足の筋肉疲労もあってか、体を持ち上げるのが辛かったです😵💫
太ももがプルプルして、呼吸も荒くなります・・





剱沢キャンプ場に帰還!
最後のザレ場を慎重に進み、ようやく安心の「剣山荘」に到着。(12:30)
かなり疲れました・・😵💫



「剣山荘」で食事をいただき、1時間ほど休憩させていただきました。
お土産も物色😃
「剣山荘」はとっても綺麗でスタッフさんも優しい本当に素晴らしい山小屋です。
次はこの山小屋に泊まるために来たいですね。(剱岳は登りません・・眺めるだけでOK)👌


無事に我が家のある剱沢キャンプ場へ帰還しました。(14:30)
テントに戻って横になった瞬間の充実感は、言葉では表せないものでした。
「登れてしまった・・」
その事実が、じわじわと体の中に染み渡っていきました。
明日の下山に備え就寝・・😴
実はこの日の晩はかなりの暴風雨でした。風も強くテントの張り綱を貼り直したりしました。😭
トイレに行くのも一苦労でした・・
【3日目】曇り空の中、剱沢キャンプ場を撤収して下山へ
3日目は朝も雨が止まず、撤収準備のタイミングを見計らいます。
昨日の快晴が嘘のようでした。🥲
雨が上がった瞬間に速攻でテントを拭いてたたみ、70リットルのザックに全ての荷物を詰め込みます。(今日は帰るだけなのでホント適当に詰め込みました)
2泊お世話になった剱沢キャンプ場を後にして、下山開始です。(7:20)


剱御前小舎〜雷鳥沢〜室堂 草紅葉の中を歩く
剱沢キャンプ場からザレた道を登り返し、剱御前小舎を目指します。

疲労が溜まっているので、一歩一歩ゆっくり登る「牛歩作戦」です😅
ペースを落とさず40分ぐらいかけてゆっくり進み、8:00に剱御前小舎到着。
黙々と登っていたせいかあっという間でした。

剱御前小舎からは雷鳥沢を経由して室堂へ。
曇り空でも、草紅葉の赤と黄のコントラストは美しく、歩いていて飽きません。
重いザックも「もう少しで終わる」と思えば不思議と足が動くものです。





12:00・・室堂ターミナルに到着し、バスとケーブルカーを乗り継いで立山駅へ。
2泊3日の剱岳テント泊登山が、無事に終わりました。
🏔️ 2泊3日のまとめ
「いつかは剱岳」と思い続けて何年も経ちました。
アラフィフになってからようやく挑んだこの山は、想像以上に険しく、そして想像以上に美しい山でした。
カニのタテバイもヨコバイも、確かに怖かった。
でも「怖いから登れない」ではなく「怖いけど確実にやれば登れる」ということを体で覚えました。
アラフィフでも、準備をしっかりすれば剱岳は登れます。
この山行が、私たち夫婦の大きな自信になりました。
