仙丈ヶ岳|北沢峠から小屋泊2日間、雲海と富士山に感動した2025秋の記録
「南アルプスの女王」と呼ばれる仙丈ヶ岳(標高3033m)。
日本百名山のひとつで、ずっと気になっていた山でした。

アラフィフの私たち夫婦は、体力に自信があるほうではありません。
3000m超の山となると、さすがにビビります。
でも仙丈ヶ岳には、他の3000m峰にはないメリットがあります。
北沢峠(標高2030m)まで路線バスで入れるので、
標高差をかなり稼いだ状態でスタートできるんです。
「これならいけるんじゃないか?」という判断で、
2025年9月24日・25日の2日間、挑戦してきました。
結論から言うと、行ってよかったです。本当に。
今回の山行データ(YAMAPより)
📅 山行日:2025年9月24日(水)〜25日(木)
📏 総距離:10.9km
⏱ 行動時間:11時間39分
⛰ 累積標高(登り):1,238m
🔥 消費カロリー:2,214kcal
📊 コース定数:27(きつい)
🚶 ペース:ややゆっくり(標準の70〜90%)
コース定数27は「きつい」判定。
でも、ペースを落として2日間に分けて歩けば十分こなせました。
コースの概要
🟢 1日目 北沢峠 → 長衛小屋 → 薮沢小屋 → 馬ノ背ヒュッテ → 仙丈小屋(泊)
🔵 2日目 仙丈小屋 → 仙丈ヶ岳山頂 → 仙丈小屋 → 小仙丈ヶ岳 → 北沢峠バス停
仙丈小屋に泊まることで、翌朝の山頂アタックができます。
小屋泊ならではの贅沢なプランです。
【1日目】北沢峠から仙丈小屋へ
🚌 北沢峠からスタート(9:10)
仙流荘から一時間ほどバスに乗り、北沢峠に到着したのが朝9時過ぎ。
バス停を降りると、すぐ目の前に「北沢峠」の標識が立っています。

標高はすでに2030m。空気がひんやりと澄んでいて、気持ちがいいです。
軽く準備運動をしながら気合いを入れます。

トイレも済ませ、まずは長衛小屋を目指して歩き始めます。
樹林帯の気持ちいい舗装林道が続きます。

長衛小屋前にはテント場もあります。
🪨 薮沢を歩く(12時ごろ)
長衛小屋を過ぎると、しばらく急登が続き、だんだん沢沿いの道になってきます。
薮沢沿いのルートは、岩がゴロゴロしていて少し歩きにくいです。




バランスと取るためにストックが大活躍する場面です。
アラフィフの膝には、やっぱりストックがあると違いますね。

周囲の木々は少しずつ色づいてきています。
赤い実をつけた木、黄色く染まった葉。
「あ、秋だな」と感じる場面が随所にありました。




🏠 仙丈小屋に到着(14:30)
途中の馬の背ヒュッテで休憩とお土産を購入。トイレもお借りしてひと休憩。



馬ノ背ヒュッテを過ぎると、視界が一気に開けてきます。
紅葉が始まった稜線と、澄み渡る青空。
この景色を見たとき、「来てよかった」と思いました。




14時30分、仙丈小屋に到着。
1日目のコースタイムは約5時間半(休憩込み)でした。

仙丈小屋は山頂直下、標高約2880mに建つ山小屋です。
到着時、小屋の周囲には雲海が広がっていて、
まるで空の上に立っているような感覚でした。

夕食を済ませて、翌朝に備えて早めに就寝。
「明日、晴れてくれよ」と祈りながら眠りにつきました。
【2日目】夜明け前の山頂アタックへ
🌑 まだ暗い中、仙丈小屋を出発(4:40)
翌朝4時40分、まだ夜明け前の暗い中をヘッデンを頭につけて出発しました。
天気予報で、ご来光は望めないとわかっていたのですが、わずかな期待を込めて山頂を目指します。
空は濃い紫色。静寂の中を、ふたりで黙々と歩きます。
こういう時間が、日帰り登山にはない小屋泊の醍醐味だと思います。
⛰ 仙丈ヶ岳山頂に到達(5:00)
小屋から約20分で山頂に着きました。
早朝のため、あたりはまだ霧に包まれていました。(ほぼ写真無し)

ガスの中の山頂標識。「仙丈ヶ岳 3033m」。
眺望はほぼゼロでしたが、それでも山頂に立てた喜びは格別です。


しばらく待ちましたが、ガスが晴れる様子はなく、
5時30分ごろに小屋へ戻りました。
🗻 小仙丈ヶ岳から絶景!(8:00)
荷物をまとめ下山準備を済ませて、6時50分に再出発。
今度は小仙丈ヶ岳を経由して北沢峠へ下ります。
ガスもだんだんと抜けてきて、この下山コースがとにかく素晴らしかった。






稜線歩きは気持ちよく、仙丈ヶ岳のカール地形が一望できます。
紅葉が始まった斜面、広がる雲海の向こうには富士山も見えました。
歩きながら何度も立ち止まって写真を撮ってしまいました。


小仙丈ヶ岳(2855m)の山頂。

🎉 北沢峠に下山(10:40)
小仙丈ヶ岳からの下りは、樹林帯を抜けて北沢峠へ。
10時40分、無事に下山完了しました。
次のバスまでまだ時間があったので「こもれび山荘」でカップラーメンをいただきました。
カップラーメンのお湯はセルフで入れるのですが、自分のミスでお湯がぬるいまま注いでしまい、カチカチのカップラーメンになってしまいました😭
2日目の行動時間は約6時間。
稜線歩き後の下山は眺望もなく疲れましたが、充実した疲れでした。

アラフィフ夫婦が感じた「仙丈ヶ岳のいいところ」4選
① バスで2000mまで上がれる
これが一番大きなポイントだと思います。
仙流荘から路線バスに乗るだけで、
北沢峠(標高2030m)まで一気に上がれます。
体力に自信のないアラフィフには、これがとても助かります。
標高差を「稼いだ状態」でスタートできるのは大きいです。
② コースが比較的歩きやすい
コース定数27は「きつい」判定ですが、
危険箇所は少なく、道もわかりやすいです。
薮沢の岩場は少し注意が必要ですが、
きを抜かなければ問題なく歩けます。
③ 仙丈小屋のロケーションが最高
山頂直下に小屋があるのは、本当にありがたい。
朝5時に出発して約20分で山頂に立てます。
荷物を小屋にデポすれば、体力の消耗を最小限に抑えられます。
小屋から見る夕方の雲海は絶景でした。
疲れが吹き飛ぶ景色です。
④ 小仙丈ヶ岳からの展望が素晴らしい
仙丈ヶ岳山頂はガスっていましたが、
小仙丈ヶ岳からの眺望はガスも晴れて格別でした。
仙丈ヶ岳のカール地形、雲海、そして富士山。
下山コースにこれほどの景色が待っているとは思いませんでした。
気になった点・注意ポイント
⚠️ バスの時間に注意
北沢峠へのバスは季節運行です。
仙流荘発のバスは本数が限られているので、
事前に時刻表を必ず確認してください。
最終バスに乗り遅れたら大変なことになります。
余裕を持ったスケジュールを組むことをおすすめします。
⚠️ 仙丈小屋は予約必須
人気の山小屋なので、必ず事前予約をしましょう。
特に紅葉シーズンは混雑します。
⚠️ 高山病対策を忘れずに
北沢峠からスタートとはいえ、山頂は3033mです。
バスで一気に高度を上げるので、体が慣れるまで無理せずゆっくり歩くことが大切です。
私たちも最初の1〜2時間は、意識的にペースを落として歩きました。
まとめ:「ゆっくり」が一番のコツ
仙丈ヶ岳、アラフィフ夫婦でも十分楽しめる山でした。
YAMAPの評価では「ゆっくりペース」でしたが、
それでいいと思っています。無理して速く歩いても、
疲れ果ててしまっては元も子もありません。
焦らず、休みながら、景色を楽しみながら歩く。
それがアラフィフ登山のいちばんのコツだと、
今回の山行でもあらためて実感しました。
山頂はガスっていたけれど、小仙丈ヶ岳からの富士山は最高でした。
雲海に浮かぶ富士山の姿は、一生忘れられないと思います。
日本百名山の一座として、また大切な思い出が増えました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
📋 今回のルートまとめ
▼ 1日目(9:08〜14:28)
北沢峠 → 長衛小屋 → 薮沢小屋 → 馬ノ背ヒュッテ → 仙丈小屋(泊)
距離5.2km/行動時間5時間34分/標高差↑955m
▼ 2日目(4:47〜10:50)
仙丈小屋 → 仙丈ヶ岳山頂(5:05着)→ 仙丈小屋 → 小仙丈ヶ岳 → 北沢峠
距離5.6km/行動時間6時間4分/標高差↑279m ↓1,123m
活動データの詳細はYAMAPの記録ページでご覧いただけます。
